その音楽は間違い無く「
電子音楽」であり、間違い無く「
バンドサウンド」である。昨今の
エレクトロニカという単語はミニマムな空間で流れるイメージを連想させるが、彼らの持つ「
エレクトロニカ」は激しく、エモーショナルな「
ライヴバンドの血」が流れている。既存の用語では形容しがたいそのサウンドは、
電子音楽と
バンドサウンドの両方に新しい提案をしている。
本来
インディーズ時代からサウンドと同等に「歌詞世界」にも定評のある
ジェッジジョンソンだが、本作品には一貫して「探し求める」事がテーマとなっている。状況も環境も様々な登場人物が探し求めるものとは。聴き手に想像を促す為に、ほぼ全ての楽曲が英詞であるにも関わらず、歌詞カードには日本詞が大きく載せてあるという意図に、「伝えるべき事」を「伝えるべき音」に乗せて聴き手にイメージさせるという
バンド側からの提唱が伺える。
当初から
デザインにも徹底した姿勢を見せ、メンバー自ら
アートワークを手掛けて来た
ジェッジジョンソンは今回、
デザイナー・木山健司率いる{PERMANENT ART DIRECTION AND
DESIGN}とタッグを組み、過去の作品以上に「無謀(!)」とも言える実験的ジャケットを打ち出している。
デザインも
アートワークも
ジェッジジョンソンを構成する一部分であり、その「冒険」と呼べるスタンスは、今回の銀色に光るジャケットの上にプリントされた、一切の無駄を省いたタイポグラフィによる
エディトリアルデザインに集約されている。
イメージ
イラストには過去の作品同様、漫画家・
イラストレーターの
鶴田謙二が書き下ろした
イラストが使用されている。ジャケット内側に「秘められる」ように描かれたその絵には、希望の象徴と言うべき女神を先頭に、それに導かれるように「探し求める三人」が描かれている。
ジェッジジョンソンを導いた
鶴田謙二の
イラスト、ここに集大成。